
劣化の原因



カルクウォールは、強アルカリ性の性質から、カビやコケが発生しにくく、白さが持続できる効果が期待できる。しかし、実際は、築5年あたりから、黒カビや、カルクウォールの剥がれに悩まされる方が多い。この原因の一つとして考えられるのが、日当たりである。
カルクウォールのメンテナンスをご依頼頂いた方の劣化共通点として、日当たりが良い箇所は非常に綺麗な白さを持続しているが、日当たりが悪い北面や、ベランダ周りなどは、黒カビが広がり、無惨な状態になっているケースが多かった。
また、近年スタイリッシュな住宅が多く、軒天井の出幅が少ないデザイン性による理由も原因一つである。
外壁に問題を抱えると、自然治癒では解決できない。だからメンテナンスが必要となるのである。

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カルクウォールのメンテナンス方法 / 洗浄編
塩素処理でカビを滅菌
カルクウォールのメンテナンスで一番大切な工程は、洗浄作業である。一般的な外壁と違い漆喰は10mm程度の厚みがついている。この漆喰層の深部まで黒カビが蔓延し、根付いている。この根源をしっかりと除去できていなければ、新しいコーティングもすぐに黒カビに侵されてしまうメカニズムになる。
そこで、カビを滅菌する為に使用するのが、外壁に使われるカビ除去材の塩素である。
黒カビが発生してる箇所や、面に対し塩素材を塗布。この作業を洗浄作業前にする事で未来のカビ発生率を大幅に遅らせる事が可能になる構造になります。
気になる匂いの問題だが、やはり塩素である以上独特の塩素臭(プールの匂い)は強くする。しかし、この後の作業で水を使った洗浄作業を行い、深部まで残っている塩素を完全洗浄する為、ある程度の匂いはその日にウチに抑える事ができる。もし残ったとしても3日もあれば気にもならなくなる程まで落ち着く。
また、ペットが室内にいても今のところ問題はなく、メーカー側も大丈夫だと公表されているので、ペットがいらっしゃるご家庭の方も安心できる。


洗浄作業
塩素材を十分に浸透させ、黒かびの変色が確認できれば、塩素を洗い流す洗浄作業に入ります。一般的に、シャワー洗浄でも大丈夫であるが、弊社の場合、高圧洗浄機で洗浄を行うようにしている。その理由は剥離箇所の解消である。カルクウォールは密着強度が弱く、特に劣化している箇所に関しては剥がれが起きやすくなっている。密着強度が低下したまま、上からコーティングをしてしまえば、新たな剥がれが起きる可能性も高くなります。そこで、洗浄機の水圧を利用し、弱い箇所を強制的に剥がす点検&洗浄のW効果の意味で行っていきます。
その際に使用する洗浄機は、家庭用の洗浄機ではなく、外壁洗浄で使用される15Mpaタイプのエンジン洗浄機になります。


24時間以上乾燥
塩素処理が終わり、洗浄作業が終われば、48時間以上の乾燥を行います。カルクウォールは一般的な塗装表面と違い、漆喰層に厚みがあるため、表面が乾燥していても、奥に湿気が残っている。その状態で次の作業に移ってしまえば、新たなカビが発生したり、密着強度の低下まで繋がる可能性もある。
乾燥させる
このシンプルな過程が何よりも大切になるのです。この過程をしっかりと守れたら、いよいよ次のステップへと移行する。
この記事を書いた人


1級塗装技能士 船本 浩太
外壁塗装職人であった父の元で働き、20歳の時から本格的に塗装の勉強を開始。塗装工事の常識に、本当に正しいのか?と疑問を常に持ち、塗装と向き合い続けています。大切なお家の為に、色を替える塗装ではなく、家を守る為の塗装工事を研究し、提案いたします。
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