カルクウォールのメンテナンス

カルクウォール

カルクウォールと弊社の関係

まず初めに、弊社とカルクウォールの関係を知っていただきたい。弊社は兵庫県姫路市で70年以上活動している、外壁塗装専門店である。カルクウォールの出会いは、2000年頃まで遡ることになる。当時、建築業界はシックハウス症候群という社会問題が背景にありました。住宅で使用されている建材に、有害な物質が多く採用されており、それが起因でアレルギー反応で苦しむ方が増えてきたのです。そこで、弊社ではエコロジカルな時代が必要だと思い、ドイツリボス社の天然オイル塗料(現リボス)と取引を始める為、代理店のイケダコーポレーションと取引を開始します。

この会社こそ、現在のカルクウォールの販売店なのです。

イケダコーポーレーションは、自然塗料をコンセプトにシックハウス症候群で悩む方に商品展開をしており、当時の弊社のコンセプトに近いメーカーでした。その流れで、カルクウォールの責任施工店となり、姫路市で一番最初の施工認定店として活動するようになったのです。

25年以上携わっているメーカーになります

2026年問い合わせ急増

今回は弊社でも問い合わせの多いカルクウォールの外壁塗装(メンテナンス)についてお話ししたいと思います。

実際どれほど問い合わせが多いのかと言えば、2026年4月から9月時点で、姫路市在住の方から、カルクウォールの塗装改修工事依頼が5件頂いており、内4件は年内施工予定となっている状況です。

5件と言えば、少なく感じるかもしれませんが、カルクウォールが外壁に採用されている確率は、住宅全体でも3%未満(弊社の主観であるが)と非常に珍しい外壁材です。

姫路市では、エルテオホームが2010年あたりから新築の外壁で採用する事で一時的に人気があった外壁商品になります。

この時代、可愛いお家。カフェ風なお家。といった家のデザインが人気であり、このテーマにぴったりな材料であった点からも、様々な雑誌で紹介もされていました。そして、2026年になり、なぜカルクウォールの問い合わせが増えているのか?そこには共通した住人の思いがあったのです。

カルクウォールの経年劣化

世の中に存在する外壁材には、必ず経年劣化と言われる、寿命が存在します。シリコン樹脂なら12年。ウレタン樹脂なら8年。と、その寿命は使われている外壁材の材質で変化し、年数も変わってきます。しかしカルクウォールの場合、天然成分100%。化学薬品が使われていない点から、耐候性という概念がなく、またスイスの小石灰のアルカリ性の高さから、汚れもセルフ分解できるなど、独自の特徴を持った、唯一無二の点があります。

その性質から、ハウスメーカーや雑誌などで

「100年長持ちする壁」「メンテナンス不要」「白さが持続する」

と言った極端なメリットが飛躍し、切り取られ、販売されていました。

そして2026年現在。カルクウォールの外壁も築10年以上を迎える事になります。そこに待っていたのは、白さが持続する。100年長持ちする。と言った理想とは程遠く、日当たりの悪い箇所は黒カビが蔓延し、雨足が強い箇所は、壁が剥がれ落ち、素地が丸出しになると言った問題が発生。そしてこの問題は、どの住宅でも高確率で起きるようになり、住人の悩みにつながっているのでした。

なぜ劣化するのか?

カルクウォールは、汚れをセルフである程度分解してくれる効果があります。この効果は嘘ではなく、実際に内装でも白さが持続される事が証明されています。また、合成樹脂や顔料を含んでない為、紫外線による退色や、白亜化などの問題も起きる事はありません。ではなぜカルクウォールは劣化するのか?その答えは日当たりになります。

日当たりの悪い箇所に、剥がれ、黒カビが集中し、南、西、東は全く問題ないのに、北面のみ黒くなっている。といった極端な例まであります。

北面は比較的、影になりやすい環境が多く、この事が原因で、湿気が比較的高くなる環境になります。カルクウォールは撥水し外壁素地を守るといった防水系の塗料とは違う点から、雨降り後、水分を保持した環境が比較的長く続きます。また、漆喰には調湿効果もあり、湿気を保持しやすいエアーポケットが多数ある構造になります。つまり漆喰事体が常に一般の外壁材と違い、湿気が高い環境になっているのです。

その為、日当たりが悪い北側の面が常に湿気が強くなる環境に変わる為、カビの抑制効果が効かなくなり、黒くカビが大量に発生するようになるのです。

まとめ

通常の塗装工法で対応できない

カルクウォールは強アルカリ性質が特徴の材料となります。実際そのアルカリ性の強さは防虫効果も強く、その効果ゆえに施工者は非常に危険な思いで施工するケースもある程です。皮膚に付着した漆喰材が原因で、皮膚の炎症や被れになる事もあります。それ程までに強いアルカリ性質の材料ですので、現在存在する外壁材と非常に相性が悪い点も覚えておいてください。

現在多くの外壁塗装工事で採用されている外壁材は合成樹脂が含有されています。

実は、この塗料に含まれている合成樹脂や油分は強いアルカリ性との相性が悪く、触れ合う事で、石鹸化が起こり、密着の弱い状態になったり、ゲル化と言われる効果不良を引き起こすといった問題が起こる可能性が高くなります。その為、カルクウォールに直接樹脂塗装を行う事は非常にリスクある決断だと知ってください。

また、カルクウォールは劣化が進行する事で、表面が脆く、砂が分解されているケースがほとんどです。その為、膜を張り、撥水作用のある樹脂成分とは、そもそも、相性がよくないのです。

もしアナタがカルクウォールのメンテナスを考えていたとして、カルクウォールの性質を知らない業者に依頼すれば、10年以内で塗料膜が剥がれ、再塗装の時には、塗装膜を全て剥がす作業からスタートになります。

その結果、コストも1回目のメンテナンスの倍近くかかり、さらに外観は、補修跡が無数に残り、綺麗と言えるレベルに達していない状態になるでしょう。

カルクウォールを知らない業者に依頼する事自体が、このリフォームの失敗の可能性を広げるです。

正しいメンテナンス方法

一般的な外壁塗装の工法で、メンテナンスが困難になればどうすれば良いのか?

その答えは、カルクウォールの製造メーカーが、近年の問題と向き合ったメンテナンス工法である。この工法は、カルクウォールのアルカリ性問題もカバーしつつ、質感をしっかりと残し、カルクウォールの価値も落とす事なく安全に施工できる

弊社では、2021年に施工した物件を定期的に観察し、経年劣化の状態を観察しているが、5年経過した2026年現在も黒カビの再発が確認されておらず、非常に予後の状態が良いと言えます。

そして、2025年になりカルクウォールの問題と向き合い、新しい改修システムをメーカーが開発する。それがエガリゼーションシステムである。従来のメンテナンス材より、カビの抑制や剥がれに強くなっており、より強度が増したメンテナンス工法である。

また、下塗り材もリニューアルしWet on Wet工法を取り入れたプライマーにより、さらに下地の補強にも優れた内容で一新された。まさに待望の新システムとなっている。前回の工法も予後が良い為、新しい工法にはより期待が高まるのである。

カルクウォールは優秀な壁材であり、天然素材100%の環境、人に優しい唯一無二の材料である。その良さをしっかりと残し、未来へ繋いでいく。その架け橋に弊社はこれからも研究し、カルクウォールの責任施工会社として、提案ができればと考えています。

カルクウォールのメンテナンス記事

現在制作中

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!