Part1 カラーベストとアスベストの関係

カラーベストのメリットと言えば、軽量であり、コストが安いのが特徴である。またカラーバリエーションが豊富であり、和瓦と違い自分好みの色合いを表現できるのが人気のある秘訣とも言えます。
しかし、カラーベストの場合製造段階で塗装を行う仕上がりとなっていますので、和瓦と違いメンテナンス(屋根塗装工事)が必ず必要となってくるのです。メンテナンスをしない場合、ヒビ割れやコケの発生などのトラブルにもなり、雨漏りの危険性も高めてしまいます。
別リンク 屋根塗装は必要なのか?

実はこのカラーベストには石綿(以下アスベスト)の使用が認められている製品でした。しかし2006年の規制を最後に、アスベストの使用禁止が定められ、現在の住宅に石綿は使用されなくなりました。

今回は、アスベストの規制年数から読み取るカラーベストの強度と、これから最も重要視されるであろう、ヒビ割れ補修の最新技術を二部に渡り紹介したいと思います。

カラーベストとアスベストの関係

アスベストには癌を誘発する危険性の高い物質だ解り、1975年から吹付規制が始まり、2004年からはアスベストを含む製品の規制が始まりました。2000年頃に住宅では禁止された。など書かれているケースもありますが、この頃から規制が厳しくなっただけであり、2006年の8月までは0.1%の使用、販売は認められていました。

アスベストの禁止年号

・1975年(昭和50年)10月1日:5重量%を超える石綿の吹付け原則禁止
・1995年(平成7年)4月1日 :1重量%を超える石綿の吹付け原則禁止
・2004年(平成16年)10月1日:1重量%を超える石綿含有建材、摩擦材、接着剤等、10品目の禁止
・2006年(平成18年)9月1日:0.1重量%を超える石綿含有製品の禁止

そもそも、アスベストを使うメリットがあるのか?と疑問に思う方も多いと思いますが、アスベストには特有のメリットが存在したのです。

アスベストとは?

アスベストとは、無機質性の天然繊維であります。最大の特徴としては軽量であり、不熱材料である。そして加工性に極めて優れているのです。この特徴を生かし、不熱材や、断熱材、防音材、セメント強化まで、建築に関係する材質に幅広く適しているのです。発ガン性の問題が無ければ、非常に優れた材質とも言えます。

規制が始まり、強度の低下

建材物の規制が始まるのが2004年〜なので、カラーベストもこの年を境目に、数年前から従来の製造ではなく、アスベストの使用を抑える方向へと変わりました。しかし、今の時代だから言える結末でありますが、アスベストの穴埋めは難しく規制前の2000年頃から〜2006年に製造された商品は、2018年現在で欠陥商品として有名な商品が多くなっており、築10年あまりでメンテナンスが必要な屋根材へと退化してしまったのです。

問題のある商品の一例

・松下電工/レサス/1999〜2006年販売
・松下電工/シルバス/2001〜2003年販売
・クボタ/ザルフグラッサ/2001〜2005年販売

その他の製品でも多く同じような問題が起きている。

2017年の施工物件

築12年の現場(姫路市内)
2017年夏施工 築11年 15箇所程度のヒビ割れ確認。姫路市内

築12年の現場(加古川)
2017年春施工 築12年 10箇所程度のヒビ割れ確認。加古川市内

今後増える、カラーベストのヒビ割れ問題

新築時の塗装塗り替え平均は2018年の時点で築12年となっています。(弊社の塗り替えデーター参照)12年前は2006年であり、この年にアスベストの最終規制がかかっている。つまり、アスベストの穴埋めをおこなった製品の入れ替え時期でもあるのです。築20年以上の住宅では、比較的見かける事のなかったカラーベストの自然欠落、ヒビ割れ。今から塗装を考えたい方は丁度最後の規制がかかる世代でもある為、カラーベストの耐久性に期待はできない。

今後、屋根塗装を行う上でまだまだ多くの問題が出てくると弊社は考えています。

そこで、頼りになるのが、いかにコストを下げ、ヒビ割れと戦うかが今後の外壁塗装職人に技術の一つとなるのです。Part2では従来の工法から最新の技術まで、今後カラーベストのヒビ割れを行う対策をご紹介いたします。

Part2へ続く。

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