サイディングの塗装は本当に必要なのか?

近年普及しているサイディング住宅ですが、本当にサイディング住宅には外壁塗装が必要なのでしょうか?また、塗装をするメリットってあるのでしょうか?

この問いには、サイディングの性質から学び、塗装のメリットを知る事で、より深く理解する事が可能となります。サイディングの塗装は本当に必要なのか?この疑問を持っている方には必ず最後まで読んで頂けたらと思います。

1.サイディングは何で出来ているのか?

壁材の代表であるモルタルは、水+セメント+砂から形成されています。サイディングの場合、単純にモルタルを固めただけでは重量や、曲げ強度に問題が出る為、これに混和材、繊維を加えているのです。

つまり主成分はモルタルと同じセメントとなってきます。

セメントに水や繊維を加えただけの状態では雨が降れば水を吸い込む、乾燥すればヒビ割れが発生してくる、汚れる、コケが生える等、実は外部の建築材には全く向いていません。そこで水の浸水を止める、乾燥を防ぐ、コケの発生を軽減する為に塗装を行う事で解決しているのです。

2.新築時の塗装の効果

サイディングボードの9割は工場で塗装を行いカタログからお客様のデザインに合わせて新築の現場へと発送されます。この時に行われる塗装はウレタン塗料やアクリル塗料となってきます。アクリルやウレタンの寿命は5年〜10年程度であり、ある一定期間がすぎると、雨を防ぐ力がなくなる、コケが発生するなど、セメントの状態に逆戻りとなるのです。

新築時に10年で塗装を行う理由は、セメント状態にならないように機能性を保護する、効果を高める理由があるのです。

3.塗装の必要性

新築から10年、11年と年数が経過する事によりセメント状態により近くなってき、ヒビ割れや、コケの発生が酷くなりやがて雨が内部へと侵入してきます。サイディング住宅は木造構造となっている為、湿気や雨水の浸水によりやがて木の腐食、シロアリの発生など最悪の事態へと繋がってしまうのです。

4.築21年で塗装をしなかったケース

剥離
塗料の剥離。グレーの部分はセメント状態になっています。

ヒビ割れ
ヒビ割れの発生。釘の部分に亀裂が多く生じた場合落下も視野に入れ、張り替える必要も出てくる。

シロアリ
窓枠の木部の腐食。

シロアリアップ
窓枠には木があり、浸水や湿気などが原因で腐食する。今回の物件ではシロアリの可能性も非常に高くなっている。

ここまでの症状が現れた場合、塗装代金だけでは済まなくなり、予算も大きく膨らむ。

まとめ

サイディングボードの主成分はセメントであり、塗装機能が無い、低下すればヒビ割れ、コケの発生、浸水などが生じてくる。新築時にはアクリル〜ウレタン系塗料が使用されている為、10年未満でセメント状態に逆戻りになる可能性が非常に高い。

サイディングもモルタルも同じ主成分である為、やはり必ず塗装は必要となってくる。築10年経過している住宅には必ず点検も含め外壁塗装を視野に考えた方が良い。

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