セラミック塗装は本当にオススメなのか?

皆さんはセラミック塗料、セラミック吹付を聞いた事はありますか?
飛び込み営業などで、見積もりを取られた事のある方は一度でも耳にした事があると思います。
そもそもセラミックとはどんな塗料なのでしょうか?


↑セラミック塗料の代表的な仕上がり( 専門用語 : スキンスタッコ )

陶磁器を、耐火物・ガラス・セメント・を含む非金属や無機材料で製造過程において高温処理を受けたものの総称。近年では、シリコンのような半導体や、炭化物、窒化物、ホウ化物などの無機化合物の成形体、粉末、膜など無機固体材料の総称として用いられている。

簡単に言えば、無機質の材料を配合する事で、

■ 耐久性
■ 耐火性

に優れた材料と言う事です。

写真を見て頂いたら解ると思いますが、皆さんの近隣でも、この様な柄の住宅を見た事があるかもしれません。
特に近年では、耐久性(長持ち)の良さから、飛び込み営業の会社が多く用いる材料としても有名です。

本当にセラミック塗料は良い材料なのか?

姫路市内の住宅地を見て頂いたら100件中20件近くもこのセラミック塗料を使用している程人気のある商品なのですが、本当にセラミック塗料は良い材料なのでしょうか?

外壁塗装において、セラミック塗料と同じ工法の吹付材には、リシン、スタッコ、スキン、セラミックの大まかな4種類( タイルベースは下地塗料扱いとする )があります。

現在メーカーが公表している、耐久年数では

リシン : 6〜10年程度
スタッコ : 6〜10年程度
スキン : 6〜15年程度
セラミック : 10〜20年程度

各塗料は配合樹脂( アクリル、シリコン、フッ素等 )により変動はあるものの、セラミック塗料の場合、耐久性を重視して作られているのがわかります。
つまり、意匠性を高める吹付材の中では、耐久性を重視すれば非常に優秀な材料と言えるのです。
しかし、いくら耐久性が高く、良い材料だからと言っても施工に注意点が幾つかあり、それを無視してしまえば、取り返しのつかない事になりかねません。

セラミック塗料の問題点

1.モルタルベースの材料設計
そもそも吹付とは、モルタル塗りのままペンキを塗装してしまえば、ヒビ割れが生じる、仕上がりが非常に安っぽくなる。
これらを理由に、柄を付ける為に吹付材が生まれました。このセラミック塗料も吹付材になりますので、モルタル施工時に用いる材料だと我々は認識しています。

2.サイディングボードには適しているのか?
サイディングとモルタルでは、全くの別物になります。詳しく書けば長くなるので割愛させて頂きますが、決定的なのがサイディングの場合、目地部分にコーキングが入っている事になります。このコーキング部分の処理に応じては住宅にとって後悔の残る事に繋がるのです。

3.2つの工法
サイディングボードにセラミック吹付を行う場合、コーキング処理は2つに分かれます。

1.コーキングを先に処理をしてから、セラミック吹付を行う。
2.セラミック吹付を先に行なってから、コーキング処理を行う。

この2つの工法において、どちらも間違いではありません。しかし年数経過を見ていけばある問題点に行き着くのです。

■ コーキングを先に処理をしてから、セラミック吹付を行う。
この工法の場合、コーキングの上に外壁材が塗装される事になります。その結果紫外線が直接コーキングに当たらないメリットが発生し、物理的に考えればコーキングの寿命は長くなってくるのです。サイディング住宅において、コーキングの劣化は素人が見ても危険を感じる事の出来る症状の一つです。この問題が軽減する事は外壁のメンテナンス時期を遅延する結果に繋がります。

しかし、10年、15年と経過すればコーキングも寿命が発生します。この時期になれば、コーキングの部分にだけヒビ割れが発生し、塗り替え前と同じ危険を感じる状態になるのです。そしてまた外壁塗装の必要性が出てくるのですが、、、、問題はここから発生してきます。
セラミックは冒頭でも解説した通り、非常に硬い材質なのです。つまり、コーキングを撤去するにも撤去しきれない問題が発生してきます。
プロが施工するのであれば、この結果も視野に入れる必要があります。よってこの工法は、弊社ではオススメしていません。

■ セラミック吹付を先に行なってから、コーキング処理を行う。
こちらの工法の場合、先ほどの工法とは全く逆の工法となります。経過年数のコーキングのヒビ割れ、その後の撤去が困難。これらの理由を考慮したのが、逆の工法となります。一見先ほどの問題を解決したかに思えますが、こちらの工法にも大きな落とし穴があるのです。

サイディングボードにセラミックを吹付する方の9割は新築から初めての塗装を行う方だと思います。では新築から何年経ってコーキングは劣化しましたか?
コーキングがヒビ割れを起こすには理由があります。紫外線がコーキングを伸縮へと追い込むのです。つまり、この工法の場合、新築時同様早期のコーキング劣化へと繋がってしまうのです。10年が経過し、壁はまだしっかりしている。なのにコーキングはボロボロの状態。この様な状態になるのは目に見えています。

なら、コーキングのグレードをあげよう。

この問題を解決するには、この答えに行き着きます。しかし残念な事に、大手コーキングメーカーであり、各サイディングボードの推奨店でもあるコーキングメーカーは、いくらお金を出して優秀なコーキング材にしても20年も持つコーキングがあるなんて一言も公表していません。弊社も60年住宅の塗装職人をし、色々な現場に遭遇していますが、20年も長持ちしたコーキングなんて見た事もありません。つまり、壁の寿命に反比例し必ずコーキングが先に痛んでくるのです。

まとめ

モルタル住宅の場合、下地にもよりますが、基本的にセラミック塗料に関しては問題なく工事ができます。耐久性、意匠性も優れており、ご予算がある方なら視野に入れてみても良いかと思います。

しかし、サイディングボードの住宅では、施工環境としては間違いでは無いものの、コーキングの寿命も視野に入れての工事となる為、オススメできる材料ではありません。次期塗装の問題、壁との反比例したコーキングの耐久性。通常のシリコン材などに比べセラミック塗料は非常に高い外壁材となります。本当にお金をかけてまで塗装を行う物なのか?と疑問に思います。

お家を守る為の塗装工事。現在セラミック塗料で悩んでいる方。後悔のしたく無い方は、ぜひ弊社までご相談ください。
よろしくお願い致します。

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