“五色”から紐解く色に託された想いpart2

前回は五色のうち「青」をお話ししましたが、今回は他の色についてもお話ししていきます。

・「赤」
赤は五行において「火」を司ります。光り輝く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表します。日本において太陽を表す色は「赤」が多いですが、西欧ではほとんど「黄色」です。まったく同じものを見ているのに描く色が違うのは、視覚的問題というより思想の違いに依るものでしょう。
五徳の中では「礼」を司り、「父母や祖先への感謝の気持ち」を示します。
また季節としては「夏」を象徴しています。
赤は暖色であり、見ている人の体感温度が約2℃上昇すると言われていますが、科学が発達していない時代から「あたたかいもの」を象徴する色とされているのは、何か普遍的なものを感じざるを得ません。

・「黄」
黄色は五行において「土」を司ります。植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表しています。
小学生ぐらいの子供は黄色の帽子や黄色のランドセルカバーなどを身に付けていることが多いですよね。これは1960年代に交通事故が増え、目立ちやすい黄色を身に付けるようになったからですが、果たしてそれだけが理由なのでしょうか。
イギリスでは古くから「身を守るための色」として黄色が愛され、アメリカでは「愛する人の無事を願うもの」とされ、父の日の贈り物には黄色いリボンを添えて贈る習慣があります。陰陽五行説の影響がないはずの欧米においても同じような考え方があるのです。
人は本能的に黄色を「保護してくれる色」として認識するようです。それを思想として示したのが五色の中の黄色なのです。
五徳の中では「信」を司り、「信頼、知人・友人を大切にする」という意味を持ちます。
また季節としては、「季節の変わり目」を象徴します。

続く

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