“五色”から紐解く色に託された想いpart1

七夕の短冊は何色かご存知でしょうか?七夕で笹に短冊を飾るようになったのは江戸時代のことで、この時から短冊の色は「五色」が当てはめられるようになりました。
この五色は「綺麗だから」使われているわけではありません。当時の日本の思想に基づいています。
今回は五色の背後に流れる日本の文化を、紐解いていこうと思います。

・陰陽五行説
五色とは青・赤・黄・白・黒のことで、古代中国に成立した五行思想に基づくものです。五行思想は後の陰陽思想と結びつき、「陰陽五行説」として語り継がれてきました。黒は「最上の色」とされる紫に代わることもあります。
陰陽五行説では森羅万象すべての要素が「木・火・土・金・水」の五つの要素に分けられます。これに色を当てはめた場合、五色となります。
風水や占いの起源ともなっており、古い思想ながら現代社会にも未だ大きな影響を与え続けています。

・「青」
青は五行において「木」を司ります。青々と生い茂る木の色から来ており、「青々と」という表現は、色に対するイメージを反映した言葉なのです。青の部分は緑が使われることもあります。緑を青と呼ぶことがあるのも五色の影響です。
陰陽五行説において青は、人間が生きていく上で大事なことだと言われている「五徳」の中で「仁」に当てはまり、「徳を積む・人間力を高める」という意味を持ちます。
また季節としては「春」を司り、樹木の成長・発育する様子を表していると言われています。
青は心理学的には副交感神経を優位にする効果を持ちますが、こうして哲学を背景として考えるとまったく違った意味が込められていることがあるため、一言に青と言っても広がりは広大なものになるのです。

続く

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